第20回「島田くんのような若い人は日本だけに留まらず、もっと世界に飛び出していきなさい。」島田和典さん(東京ガス㈱)
□藤岡先生との出会い
私が藤岡先生と出逢うに至った経緯は、2017年度のAOTS(海外人材育成協会)の海外インターン事業によってSJC(日本センター)に派遣されたことです。
直接お仕事する機会はございませんでしたが、多忙でありながら貴重な時間を割いて対話の機会を頂きました。対話を通じ、藤岡先生の持つ深い教養、そして一介の学生でしかない私と対等に対話を行うその謙虚な姿勢に、感銘を受けました。これがグローバルに飛躍する日本人の真髄かと、大きな衝撃を受けました。藤岡先生との対話を通じて、改めて学問の凄味を痛感すると共に、そのどこまでも謙虚な姿勢は私にとっての生涯のロールモデルとなりました。
□印象に残ったフレーズ:「正しい"問い"を立て続けること」
これほど私に突き刺さった言葉はございません。いわゆる"失われた20年"の時代にこの世に生を受けた私は、かつて栄華を誇った日本経済の沈降を見ながら育って参りました。これほど将来を不安視し、激変する日本を前に路頭に迷っている世代はありません。
しかし、そんな時代であるからこそ自ら「問い」を立てることが重要であると藤岡先生は仰います。風向きが変幻自在に変化し予想ができないのなら、自ら「問い」を立て、それを羅針盤として突き進むことが大切なのであると。加速度的に物事が変化する現代にあっては、立ち止まることこそがリスクであり、絶えず正しい「問い」を前途に立て、突き進むことが肝要であるということでした。
それはまさに藤岡先生の生き様そのものでもあり、若くして日本から遠く離れたタイの地で道を切り拓いてきただけに、非常に重みのある言葉でした。
□私の今後
私は今春大学を卒業したのち、都内の都市ガス企業に入社する予定です。ガス業界も昨今エネルギー自由化、再生可能エネルギーの高まりを受け、大きな変革の時代に差し掛かっています。
そして藤岡先生の言葉を拝借すれば、身体が無理できるこの20~30代においてどれほど成長を遂げられるかが、今後のキャリアの分岐点になると心得ています。フレッシュな若手であるからこそ、どんな仕事にも果敢に挑戦していきたいと思います。
時には退屈に感じる場面もあるかもしれません。しかし、どんな経験も決して無駄にはならないと私は信じています。あらゆる経験が肥やしになると信じて、進んで責任を引き受け、自らに負荷を掛けて、荒削りで成長していきたいと思っています。
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