第7回 JETRO–SJCセミナーを開催―タイ物流業界の構造変化とサプライチェーン再設計をテーマに議論―

2026年6月17日、サシン経営大学院日本センター(Sasin Japan Center:SJC)は、日本貿易振興機構(JETROバンコク事務所)との共催により、第7回JETRO–SJCセミナー「タイ物流業界の構造変化とサプライチェーンの再設計」をサシン経営大学院にて開催しました。

本セミナーには、丸紅、三菱電機アジア、Tri Petch Isuzu Sales、MOL Logistics、U.D. Asia、みずほ銀行、Thai Yamazaki、日本製鉄、横浜市、サハパタナ、Baker McKenzie、北陸銀行をはじめとする、タイで事業を展開する日系企業約100名が参加しました。参加者は、物流・サプライチェーンマネジメントを取り巻く最新動向や、持続可能な企業成長に向けた取り組みについて理解を深めました。

開会にあたり、JETROバンコク事務所次長の山崎牧子氏が歓迎の挨拶を行いました。続いて、サシン日本センター所長であり明治大学教授の藤岡資正氏が、「タイ物流業界の構造変化と価値共創」をテーマに基調講演を行いました。講演では、物流を単なる輸送機能ではなく、企業競争力の向上やサプライチェーン全体の価値創造を支える戦略的機能として捉える重要性について解説しました。

続いて、各分野を代表する専門家による講演が行われました。

タイ購買・サプライチェーンマネジメント協会(Purchasing and SCM Association of Thailand)会長のアカニット・スマティパニット氏は、購買における意思決定プロセスと戦略的調達の重要性について講演しました。

ABeam Consulting (Thailand) マネージャーの北村光寛氏は、強靭で持続可能な物流オペレーションを構築するための実践的な取り組みについて紹介しました。

APT APAC Regional DirectorでありサシンMBA修了生の岡田智宏氏は、「物流分野におけるTeam Japanの取り組み」をテーマに、日本の物流関連企業が連携して価値共創を推進し、タイの物流エコシステムの発展に貢献している事例を紹介しました。

NEDOバンコク事務所代表の村田丈氏は、脱炭素化、エネルギー転換、および日本の環境・エネルギー技術のタイ展開を支援する取り組みについて紹介しました。

最後に、JETROバンコク事務所次長の長崎博明氏より、タイに進出する日系製造業向けの各種支援制度について説明が行われ、セミナーを締めくくりました。

セミナーでは、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)、サプライチェーン戦略、サステナビリティ、カーボンニュートラルへの対応など、多岐にわたるテーマについて活発な議論が交わされました。物流を単なるコストセンターとしてではなく、企業競争力を高め、新たな価値を創出する戦略的機能として捉える視点の重要性が改めて共有されました。

また、本セミナーは、企業関係者、研究者、行政関係者が交流を深める貴重なネットワーキングの場ともなりました。終了後も多くの参加者が会場に残り、活発な情報交換や意見交換を通じて新たな連携の可能性を模索しました。

サシン日本センターおよびJETROバンコク事務所は、本セミナーの開催にあたり、ご登壇いただいた講師の皆様、ご参加いただいた皆様、そして開催をご支援いただいた関係機関の皆様に、心より御礼申し上げます。


紫藤会/SHITOKAI

学問は人の幸福に資するものではなくてはならない。 幸福とは何か?美しさとは何か? 経営学の可能性を信じて御茶ノ水から世界へ。

0コメント

  • 1000 / 1000