第98回「日本の潜在力の大きさ、そしてなお果たすべき役割が多く残されていることを改めて認識しました」高田屋普一さん(Hitachi Asia (Thailand) /サシンEMBA2025年卒)
1. 藤岡先生との出会い
私は2021年よりタイに駐在し、デジタル/IT事業の拡大に従事してきました。IT事業は「人のマネジメント」に大きく依拠しており、事業を拡大していく上では、ローカルに深く根差した課題の理解と、それに即したソリューションの設計が不可欠であると痛感しています。こうした学びを背景に、2024年よりサシン経営大学院EMBAに在籍しております。その過程で、サシンに設置された Sasin Japan Center(SJC) の存在を知り、同センターがタイにおいて「One Japan」として産学官連携を推進し、日本の国際競争力強化に寄与する極めて重要な役割を担っていることを認識いたしました。そして、そのセンター長を務められる藤岡先生とご縁をいただきました。
2. 藤岡先生からの学び
これまで私は職務柄、自社を含む日本および日系企業の課題に視点が偏りがちでした。しかし藤岡先生から、日本がタイおよび周辺諸国の開発に果たしてきた歴史的な貢献や、産学官連携の意義についてご教示いただき、日本の潜在力の大きさ、そしてなお果たすべき役割が多く残されていることを改めて認識いたしました。
さらに、日系企業の課題や今後の方向性についても、IRフレームワークをはじめとする多様なグローバル経営フレームワークを用いることで、より客観的かつ体系的な分析や議論が可能となることを学びました。経営学には一般的な枠組みに加え、多様なフレームワークが存在することを知れたことは、今後の戦略検討や課題分析において極めて有効であると感じております。
3. 今後の決意
今後は一企業の視点にとどまらず、産学官の知を統合し、先達の系譜を受け継ぎながら「One Japan」の観点から、日本がいかにグローバル、とりわけアジアにおいて貢献していけるのかを追求してまいりたいと考えております。
藤岡先生のおかげで、そのために必要な学びの姿勢や学び方を理解することができました。また、ネットワークについても、引き続きSJCのイベントに積極的に参加しながら、広げていきたいと存じます。
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