第90回「不確実な時代の中で自分を見失わないために、基軸とミッションを持つこと」川村健悟さん(日工㈱)

1.先生との出会い

 明治大学ビジネススクール(以下MBS)の入試面接官が藤岡先生でした。素晴らしいご経歴と実績をお持ちなので、面接前から先生のことは存じ上げておりましたが、まさか面接に出てこられるとは思っておらず、藤岡先生だと認識した瞬間に一気に緊張したことを覚えています。しかし面接では、とても優しく気さくにお話してくださったおかげで私もリラックスして自己PRすることができ、無事に入学することができました。

 さらに入学直前のMBSのガイダンスでは、1期上の先輩からMBSでの学生生活についてアドバイスを頂ける時間があり、私のグループの担当をしてくださった先輩が藤岡ゼミ所属の方でした。そこで「藤岡先生の授業は心に刺さる!」とお聞きしたこともあり、藤岡先生の授業は全て履修しました。そしてこれらのご縁もあって、来年度からの藤岡ゼミの入室許可をいただくことができ、今に至ります。


2.感銘を受けた言葉

「不確実な時代の中で自分を見失わないために、基軸とミッションを持つこと」

 諸先輩方も記されているように、私も藤岡先生の様々なお言葉に感銘を受けておりますが、このお言葉は、日々の仕事や私生活、自身のキャリア、会社経営など、全ての活動に根差すという点で特に大事にしなければならないと感じました。

 藤岡先生は、「なぜそうするのか」「なぜそれが大事なのか」と、ものごとの表面ではなくその根本が重要であるとおっしゃいます。これらの問いに答えるためには当人の基軸が必要になりますが、私自身の人生やキャリアを振り返ってみると、なんとなく流れに任せてきた点や単純な損得勘定による判断が大きいと感じます。自分なりの正当性をもって生き、結果としていい人生だったと思えるようにするには、確固たる軸を見つけることが今の私の課題だと気づかせてくれた言葉です。


3.今後の決意

 社会に対してよい影響を与えられる事業・組織を作りたいと考えています。

これまで私は、とにかく利益を上げることを最終目標として仕事をしてきましたが、今後はステークホルダー、ひいては社会にどのような影響を与えられるか、どのような変化をもたらすことができるかを考え、売上や利益はその実行のための前提条件として捉えられるように、自らを変えていきたいと思います。そのために、まずは上述の自身の基軸を明確にすること、そして事業・組織を作り上げるための知識が必要です。MBSでの学びの残り1年で、なんとかこれらを整理・習得し、その後の人生で実践に移していきたいと考えています。




紫藤会

学問は人の幸福に資するものではなくてはならない。 幸福とは何か?美しさとは何か? 経営学の可能性を信じて御茶ノ水から世界へ。

0コメント

  • 1000 / 1000