第45回「『取返しのつく失敗』から学ぶことが何よりの準備」山内一人さん(NUCBビジネススクール EMBA)

◾藤岡先生との出会い
名古屋商科大学ビジネススクールで2020年7月に行われた”Leading Global Business”のオンライン授業で先生と初めてお会いしました。新型コロナウイルス感染拡大によって4月からオンライン授業だったものの、バーチャルな環境が醸し出す独特な雰囲気と直接相手の声色を確認できない不安感で、授業初日は相変わらず緊張していました。そんななか先生は授業の冒頭に1時間以上を使って、ご自身の経歴やご経験についてお話しされました。いつしか緊張はほぐれ、それどころか先生のバイタリティー溢れるご活躍に次第に心を奪われました。

◾感銘を受けた言葉
先生のお言葉で印象に残っているのは、「いきなり大きなリスクを取るのではなく小さなリスクを積極的に取っていく」ことで「『取り返しのつく失敗』から学ぶことが何よりの準備」になることです。ビジネススクールで学ぶ意義がこの一行に詰まっていると感じたからです。授業にあった「多義図形が何に見えるか」のクイズやディスカッションの作法に時間を割くことは、見方によってはビジネスとは関係がないと感じられるかもしれません。しかし、授業に登場してきた経営者達の苦悩とその対応を様々な角度から俯瞰して分析することが重要で、それこそが困難を乗り越えるのに必要な素養や知識、心構えを身につけるための学びなのだと気付かせていただきました。
先生のご活動で印象深いのはタイの山岳地帯で行われているコーヒー栽培です。以前に飲んでおいしいと思ったコーヒーにまさか先生が携わっていたとは知る由もありませんでした。ただ、それ以上に驚いたのは、創り出した産業を現地の方々が主体となって維持し発展させる活動だったことです。きっと紹介いただいた写真では伝わりきらないくらいに苦労が多く時間もかかっただろうと思います。先生の穏やかさの中に信念と情熱を見た気がしました。

◾今後の決意
先生のご活躍に触れて「さあ、自分には何ができるだろう?」と考えたところで何かできるというわけではありません。でも考えること自体が明白な進歩だと思っています。知識を活用して信念を持って行動するために、学びを続け様々な人々と交流していきたい。チャレンジ精神を意識して日々精進していきます。

紫藤会

学問は人の幸福に資するものではなくてはならない。 幸福とは何か?美しさとは何か? 経営学の可能性を信じて御茶ノ水から世界へ。

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