第94回「悲観的な状況でもポジティブに建設的に」西高裕美さん(㈱日立システムズ)
1. 藤岡先生との出会い
先生にお会いしたのは、2023年8月31日に開催されたタイ日プラットフォーム「TJRI(Thai-Japanese Investment Research Institute)」とサシン経営大学院が共催された「タイのファミリービジネスの展望セミナー」に参加した時でした。当時、私はバンコクに1年間駐在しており、現地でしかできないことにチャレンジしようと思い、タイのローカル市場について知りたいと思い参加しました。藤岡先生からはタイのファミリービジネスについてマクロな視点から学術的な裏付けを基にご説明頂き、自分の中でもやもやしていたことがクリアになったことを覚えています。また個人的には国内MBAを卒業していたこともあり、異国の地でも学びを深めたかったのでバンコクに藤岡先生のような方が居てくださったことで有益なセミナーや講演が多く大変助かりました。
2. 感銘を受けた言葉
アジアに進出する日本企業に属する者としては、藤岡先生からは有益な示唆を色々頂いております。そういった具体的な内容以外として印象に残っているのは次のような言葉です。
「悲観的な状況でもポジティブに建設的に」
私自身2023年4月からタイに赴任しまして、東南アジアの洗練された街並みやデジタル化の浸透を目の当たりにすると驚かされたのを覚えています。これまではタイをはじめ東南アジアの人件費が安価であることから、日本の製造業をはじめとする企業が進出してきましたが、今では管理職クラスではタイ人の給与が日本人より高くなるという逆転現象が起きてきています。現地に居ることで、更に危機感を痛烈に感じさせられました。ただ、「だから日本がダメだ。日系企業がダメだ。」というのでは、何も解決しないのも事実です。藤岡先生のおっしゃる通り、この悲観的な状況は現実的な危機として直視しながらも、ここから前向きに私たち日本人に何ができるか考え、行動していくことが必要だと思います。そう冷静な頭にしてくれる言葉でもあり選びました。
3. 今後の決意
私の夢は大きいですが、「日系企業のグローバルでの再興」です。タイに赴任して、日系企業の根回し文化や言語への障壁といったネガティブな部分も当然痛烈に感じたのですが、逆に日本企業にしかできない強みにも気づくことができたと思います。それも現地行ったからこそ、現地のニーズ感が分かったことで見えてきたことでもあると思います。東南アジアのローカル市場において、我々日本人としてどうプレゼンスを発揮するか考え、会社を通して、お客様を通して、グローバルソサイエティに貢献していきたいと思います。それを先頭で自分がやるつもりで経営人材を目指します!
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