第84回「人生と戦略は同じ」加藤あい さん(㈱スマイルリボン 代表取締役社長)
【藤岡先生との出会い】
初めて藤岡先生の名前を聞いたのは明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科19期新入生歓迎会の時でした。先輩がゼミの先生の紹介の言葉の中で「藤岡先生は宇宙なんです」と表現されました。「宇宙?一体どんな先生なんだろう」と興味を持ったのが最初です。
私は、入学前にどんな先生がいらっしゃるかなど調べずに入ったため、藤岡先生がどれだけ素晴らしい先生なのかもろくにわかっていない不届き者でした。
藤岡先生に興味を持ったものの、藤岡ゼミは私にはハードルが高いと最初から諦めていました。
入学当初から興味を持ったケース部の顧問が藤岡先生と知り、ゼミはハードルが高くてもケース部でせめて接点を持てたら満足かもしれない。そんな風に考えていましたが、夏のケース部でのある日。初めて藤岡先生をオンラインの画面越しに拝見する機会が訪れました。
「あれが藤岡先生なんだ、、、」
その纏う雰囲気と優しい口調は、その日私の中で何度も先生のお言葉がリフレインしたほどでした。
そして、秋学期がスタートし、いよいよ藤岡先生の授業で藤岡先生との対面となります。夏の画面越しの先生の印象を遥かに超えたその授業スタイルに私の心は鷲掴みにされました。「これがMBAの授業なのか?」
呆然としながらも心の中がザワザワと興奮の気持ちで占められたことをよく覚えています。
そこからケース部の部長となり、さらに藤岡先生にお世話になる機会が増えました。が、ゼミに対しては未だハードルが高いと二の足を踏んでいた私です。そんな中先輩から「加藤さんは藤岡ゼミに向いていると思う」などの後押しも頂き、玉砕覚悟でゼミエントリーへの熱い想いを綴らせていただき今に至ります。
【感銘を受けた言葉】
感銘を受けた言葉は数知れず。発せられるお言葉を必死に書き留めている私ですが、そのお言葉の一つずつを耳にすると同時に涙も浮かぶこともよくあります。
「人生と戦略は同じ」この一つを取り上げた時、ここに含まれる言葉の深さを考えさせられます。藤岡先生は「幸せって何なんだろうね」と私たちに何度も問いかけてくださいます。どうしたいのか?どう在りたいのか?なぜその事業をするのか?異なる問いかけのようにも見えますが、私たちがここにいる意味やなぜ学びに来ているのかから戦略を通じ人生そのものを考える時間をいただいています。
発せられるお言葉になぜこのように感銘を受けるのかを考えた時、恐らくそこに行く着くまでの藤岡先生ご自身のご経験や背景も一緒に重ね合わさっているからこそ重みと含蓄があり、心に響くのだろうと思わずにいられません。同じ文言でも「誰が言うのか」はとても大切です。藤岡先生が刻んでこられたご経験と共に、私たちに言葉として伝えてくださることへ深く感謝いたします。
【今後の決意】
ピーターの法則にもあるように「無能だと言われるところまで人は成長できる」。新しい環境に飛び込む度に自分の無能さを痛感することが多々ありますが、飛び込まない限りその経験はできません。無能と言われていないことが問題であるという言葉が私の胸を突き刺しました。適切な問いが何なのかを常に追求しつつ、内なる声に耳を傾け、「なぜ私は存在するのか」という永久に出ることのない答えに対して逃げることなく最後までしがみついて行く所存です。そして、より無能と言われる日が来るように精進いたします。
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