第70回「考える為に動く」小柴明紀さん(㈱EP総合)

■藤岡先生との出会い

明治大学専門職大学院の 1 年、秋学期に「戦略とマネジメント・コントロール・システム」

の講義を受けさせて頂いたのが出会いです。その講義では、経営戦略やマネジメント・コン

トロール・システムだけでなく、物事の見方、考え方、そしてリベラルアーツといった事に

触れる事ができました。この経験から私は少しずつ、身の回りにある物事や世界を、様々な

角度から思考する事ができるようになりました。それまでいくつかの基礎的な理論やフレ

ームワークを学んでいましたが、今まで点でしか理解できていなかった事が徐々に繋がり

を持ち、形作られてくる気持ちに嬉しさを覚えました。自分が理解できる範囲が明確になる

一方、理解できていない世界が増えてくる。この事は私にとって、学びたいと思える部分が

まだまだ沢山ある事を認識する事となりました。また、藤岡先生が度々言葉にされる、正し

く問いを立てる事。これは私にとって、永遠に自問していくことに間違いありません。


■感銘を受けた言葉

藤岡先生から頂いた言葉の数ある中の1つで、「考えてから動くのではなく、考える為に動

く」という言葉を大切にしています。私は年齢を重ねるにつれ、過去の経験や認知バイアス

の影響により、選択肢を狭めていると感じる事があります。また課題や検討するべき事象が

複雑で、不確実性が高くなるほど様々な事を考えてしまい、行動に移せないといった経験が

あります。いくら考えても自分の中だけでは答えは見つからない事も多く、そもそも正解と

いうものは無い。しかし、まずは行動を起こす事で新しい情報や知見を得ることができ、周

りの環境(未来)が大きく変わる可能性があると認識しました。取るべきリスクを取りなが

ら、一歩踏み出してみる事。それは今の私に取ってとても大切な事だと感じています。成功

の反意語は失敗では無く、何もしない事。この言葉も私を後押ししてくれています。私のイ

メージする未来を実現する為に、小さくても一歩ずつ、行動を起こしていきたいと思います。


■今後の決意

私は約 10 年間、製薬(治験)業界に携わっていますが、2 年間の育休を取得している最中

に明治大学専門職大学院に入学致しました。入学時には今後のキャリアを迷っている部分

がありましたが、藤岡先生と出会えたおかげで心に決めた事があります。1 つ目は海外に出

てチャレンジをする事。2 つ目は適切なリスクヘッジをしながら行動し続ける事。3 つ目は

自分にできる社会貢献を見つけ、実施する事です。今後の人生の中で迷う事、失敗する事も

多いと思いますが、歩みを止める事無く、前に進んで行きたいと考えています。どのような

状況下でも、藤岡先生にご指導頂いた事は多くの場面で心の支えとなるに違いありません。

そして、自分自身は紫藤会の一員だという事を心に抱き、学び続けていきたいと考えていま

す。



紫藤会

学問は人の幸福に資するものではなくてはならない。 幸福とは何か?美しさとは何か? 経営学の可能性を信じて御茶ノ水から世界へ。

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